令和3年度 第1回「図工室拡大!」

※リモートのため通信環境によって写真の画像が粗く見づらい箇所がありますが、予めご了承ください。


令和3年度 第1回

 第1回目のリモートによる図工室取材。各校の面白くて楽しい図工室をスマホやタブレット端末の画面のようにニューっと簡単に拡大「zoom in!」できたら楽しいなあ!と思いリポートします。リモート接続完了後、早速、図工室案内に応えてくれた板橋区立若木小学校の吉田先生・・・。どんな図工室なのかなあ?楽しみです!

東郷「まず、図工室の全体の様子を写していただけますか?」

吉田先生「はい!では、案内してもよろしいでしょうか?」

東郷「ぜひ、お願いします!」

吉田先生「ここは、個人的には、お勧めの場所なんです!」

〜図工室に設置されている棚ですが、ただの棚ではないのです。吉田先生ご自身が作られた作例とともに児童が

「これも飾ってもらえますか?」

と持ってきてくれた作品たちが散りばめられています。〜


 印象としては、小さなアートギャラリー。ここには、授業で取り組む予定の作品も飾られ、予告にもなるのだとか。

東郷「素敵ですね!大変整頓されているし、たくさん作品が飾られていますね!児童にとっても楽しくなりますね!」

吉田先生「はい!この棚を作った当初から、児童が楽しくなるように作品を展示してきたんです!」

東郷「そうなんですかー(えっ!?作ったのですか!?す、すごい・・・)」

 実は、教室各所に児童作品が展示されていて、図工室全体が児童の「図工が楽しい!」という意識に満ち満ちているようでした。


こうして、図工室案内は続き次は、準備室へ。


東郷「(うわっ・・・!?整理された準備室だなあ!自分の図工準備室が恥ずかしい・・・)」

吉田先生「材料がほしい児童がいた時、他の児童の対応で手が離せない時など、自分で探せるように整理しているんです」

東郷「(なるほど、この準備室なら児童が困らずに材料を調達できるなあ・・・!)」

〜次に、清掃用具や用具について。〜


吉田先生「道具それぞれに美術の巨匠などの名前をつけているんです。子供たちもホウキなどを借りる時『先生、ミケランジェロ貸してもらえますか?』なんて報告してきます(笑)」

東郷「こうしたやりとりも楽しいですね!どんどん図工室が楽しくなりますね!」


〜次に、水道近くの絵具皿が積まれているところを紹介してくださいました。〜

東郷「すごく綺麗に積まれていますね!」



吉田先生「子供たちが自分から『片付けてもいいですか?』と尋ねてきます。自分から片付けをしてくれるようになるとこちらとしても授業がしやすいですね。」

東郷「なるほど、美しい環境が自ずと子供たちに指導したいことのメッセージになっているのですね!」

〜この他にも図工室各所に楽しく、児童が自発的に活動できるような工夫が施されていました〜

東郷「コロナ対策で気をつけている事はありますか?」

吉田先生「そもそも、何人かを1つの机の中央に向かせるような座り方をしていなくて、前方に全員が向く普通教室のように図工を行なっています。」

対面しての授業展開は、避けて集中して授業に取り組めるように工夫されていました。

東郷「最後に、図工のことや図工以外の以外のことでも、日々思っていることなどお伺いできますか?」

吉田先生「図工室を楽しい空間にするのと同時に、自分自身も楽しい雰囲気を醸せるように某NHKの番組のキャラクターを意識しています(ノ○ポさん)保護者にも知られているし、子供たちにも図工の先生であることがイメージしてもらえます。担当学年は3〜6年生だが、1・2年生の子供たちからも『あっ!図工の先生!』と声をかけてもらえるのです。」


〜先生の容姿にも気を配って、学校内外にアピールされているとは・・・。感激しました。〜



吉田先生「GIGAスクール構想の実施により、タブレット端末の導入がされましたが、その対応に追われました。自分が担当で進めてきましたが、各校でも図工や音楽の先生が担当になることが多いと思います。オンデマンド授業の実施に際して、動画を作り、準備をしましたが、導入での話の長さやどんな順序で作る工程を説明するかなど、考え、振り返ることがありました。日々の授業での導入の時間などをもう一度考えてみるきっかけとなりました。また、動画を作って連続再生しておくことで、一度で活動内容を理解できなかった児童に繰り返し伝えることができる授業補助のような役割も持たせることが出来ました。校務分掌が、図工の授業にもよりよく生かせたら良いなと思っています。」


〜筆者も勤務校で1人一台タブレット端末の担当なので、とても共感しました。ついついコロナ禍や急速に進んだGIGAスクール構想など、校務に多忙感をもたらしがちな事柄もこんなふうに前向きに捉えられたら素晴らしいと思いました。〜


吉田先生「なかなか他の学校の図工の様子などは、知ることができないので、図工室を訪れる企画などはとてもありがたいことで、まさか自分が取材を受けるとは思ってもみませんでした!」


と励みになる言葉をいただきました。


教室も自身も全て児童に伝えるメッセージが送られるように、日々工夫されていることが伺えた今回の「図工室拡大!」でした。


※本取材に応じてくださった吉田先生が作成された図工の動画がYouTubeで限定配信されています。ここに紹介させていただきます。

https://www.youtube.com/channel/UCfRygIWIDj1NnbCFRds-Onw


                          

次回は、10月を予定しています。

東京都図画工作研究会

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