図工の力を示すとき

 新型コロナウイルス感染症が世界に混乱をもたらし、これまでの日常の営みがままならない状況が続いています。残念なことに分断や差別という知性や文化の反対側にあるものが、姿を大きくして私たちの目の前に現れ始めています。土壌はあったのです。紛争や戦争、差別や貧困の課題、環境問題での対立、台頭する自国第一主義 etc。グローバル化やAIの飛躍的な進化で一層顕在化した、世界のそしてそこに生きる私たちの課題です。一方でいたわりや連帯の動きが見られることに救われる思いがあります。
 私たちは、何のために図工の時間を大切と言い続けているのでしょうか。こんな状況だからこそ、あらためて一人一人が問い直してみるよい機会でもあります。
 さて、徐々に感染拡大の鈍化がみられるようになりましたが、各区市ともに学校の臨時休業が延長され、子供たちが自宅で過ごす時間がさらに延びることとなりました。学校に来られない子供たちはどんなことをして過ごしているのでしょうか。想像してみましょう。自由帳に絵を描く子、家にある 雑材で、秘密基地をつくる子、ビー玉迷路が楽しくて、またつくっている子、自由に絵を描く子等々、もちろん他の教科の課題やゲームに費やす時間は多いのでしょうが、無為に過ごす時間もまだまだ多いのだと思います。
 この時間もったいないですね、図工は何かできないでしょうか。少しリサーチしてみると子供たちが楽しく取り組める題材を動画で紹介したり、授業の題材のアイデアを考えておくように課題を出したり、それぞれが取り組んでいてくれています。この休校中につくった作品をHPにアップしている取り組みなどもみられます。
 図工の目標は創造的につくったり表したりすること、創造的に発想したり構想すること、楽しく豊かな生活を創造しようとする態度の育成です。クリエイティビィリティーです。家にいてもできるでしょうし、家だからこそ、自由に取り組めることもあるのではないでしょうか。今は教材研究に力を注いでいるのだと思いますが、学校が再開されたときに子供たちの作品がたくさん飾られる、そんな取り組みにも期待しています。今は図工の先生一人一人が子供へのアプローチにいろいろチャレンジできるチャンスと捉えなおしてみる、図工の先生は図工室だけの先生ではないですね。
 やわらかく やわらかく。
 都図研の根っことなる各区市の研究会が機能していない現状で、皆さんの大きな心配に都図研大会 はどうなるのだろうか。があるはずです。現在、城西大会の実行委員会の皆さんの考えを聞き取り、 今後の研究活動の見通し、次回開催地区となる城東地区の考え、東京都の他の教育研究会、上部研究 団体、行政との調整を進めています。
 本来は理事会への報告を前提に役員会で決めるところですが、大会開催に関わる事項については役員会で決定し、できるだけ早い報告をしたいと考えています。ご理解とご協力をお願いします。
 さて最後となりましたが、自己紹介です。今年度会長を務めます、徳永和弘(八王子市立第五小学校長)です。多摩図研会長を2年、都図研副会長を3年勤め、飯澤会長より引き継ぎました。正式な挨拶は都図研ニュースにてあらためさせていただきますが、就任早々こんな状況で「~なんだかな~。」 という感じです。
 それでも、皆さんと一緒に楽しみながら、未来を創る子供たちを育てる図工を考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
令和2年5月1日
東京都図画工作研究会 会長 徳永 和弘

東京都図画工作研究会

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