第3回 図工室拡大!!

※リモートのため通信環境によって写真の画像が粗く見づらい箇所がありますが、予めご了承ください。

・・・掲載期間が随分空いてしまった第3回目のリモートによる図工室取材。各校の面白くて楽しい図工室をスマホやタブレット端末の画面のようにニューっと簡単に拡大「zoom in!」できたら楽しいなあ!と思いリポートします。


 実は、以前、図工室取材の依頼をお断りになられていた内村先生。

「特に何か特別なことがあるわけではないのですが、それでも良ければ。」

 と、東郷からの2回目のオファーに答えてくださった内村先生、ありがとうございます!

リモート接続完了後、早速、図工室案内に応えてくれました。

東郷「コロナ禍の影響で特に気を付けていることはありますか?」

内村先生「各机の児童の座り方を、3人に、互い違いにしています。」

東郷「児童が、面と向かわない様にということですか?」

内村先生「はい、正面にならない様に前任者の方の机の配置を変えて、ものを図工室の外へ出して机だけにしています。机の数も増やしました。」


〜実は、内村先生は、異動したてで、今年度から羽村第四小学校でご指導されているということでした。異動したての図工室の配置換えは、2校目以上の方は、様々、思い出があるのではないでしょうか?〜

東郷「後ろの棚に様々なものがおけそうに整頓されていますね。見えている紙の作品などでしょうか?」

内村先生「実は、もうほとんど作品を返し終わってしまったのですが・・・」

(取材日令和4年3月17日)

東郷「そうですよね。私もそうです。」

〜と申し訳ないお願いをしてしまった後、内村先生は、棚に残っている作品を紹介してくださいました。〜

内村先生「これは芸術クラブの作品ですね。図工の時間より爆発(いわゆる、発想や活動様々な面でその資質・能力を働かせている)子がいますね。これは、1年生の綿の作品で、まだ作業中ですね。」

〜と、紹介を進めていってくださいました。〜

東郷「あっ!車の作品かわいいですね。」

〜と、結構棚に残っていた木とペットボトルキャップでできた作品についてお伺いしてみました〜

内村先生「これは、残った木材やペットボトルで短い時間で作品を作って、印刷室のカラーの余りの紙を並べてコースにして走らせる造形遊びをするんです。」

東郷「楽しそうですね!僕も余りの紙を使って活動を考えたことがありますよ。」

内村先生「机も多いのでいろんなところに渡って活動している子たちがいました。」

東郷「なるほど、机が多いからならではの面白い展開が生まれたのですね。そして、そちらの子供たちの様子は、どうですか?」

内村先生「とても穏やかだと思います。普段子供たちを取り巻く環境からか、気性の穏やかな子が多いですね。異動したてでしたが、6年生も心を開いてくれていい活動ができたし、5年生も人見知りもなく指導ができたこと、前任の先生の指導があったからだと思いながら・・・。」

〜楽しい授業が展開され、子供たちも落ち着いて授業に取り組む様子も見られ、実際に内村先生の授業が見たいと東郷は、思いました。続いて話は変わり〜

東郷「今年度の羽村市の研究の様子を教えてください。」

内村先生「今年度は、できない時の方が多くリモートで行うことが多かったです。一度集まった時は、自分の研究授業の時に集まったくらいですね。羽村市は、小中学校一緒に研究を進めるのですが1度目は、中学校が担当して2回目の小学校の授業は、リモートで中継で行いました。

困難な中、なんとか工夫して進めてきた印象です。」

〜東郷の勤務区(3月時点台東区勤務)も、リモートでの開催はありましたが、持ち寄り研など区の研究でできなくなってしまったことが多く残念でした。羽村市でもその様な環境のなか工夫し、しかも実際集まることができた研究授業者である内村先生にお話を伺えていることを何故だか嬉しく思いました。〜

東郷「最後に、コロナ禍の中での学校や、日々の校務のことなどで思うことがあったら教えて下さい。」

内村先生「本校でもタブレット端末の活用やリモート会議などを行ってきましたが、本校の管理職自身が、この様な状況だからこそ、実際にモノを触って集まって活動する図工がやはり求められていると考えています。とても評価して認めてもらえて、管理職自身がカメラを持って授業の写真を撮り、子供たちを褒めてくださり、学校のHPのブログに載せてくれています。

 

 不特定多数の人の動きや関わりの場面がある図工は、この状況下では危険と言われるのかも知れないですが、大事だと管理職は、考えている様です。なので、安心して図工の授業ができています。」

東郷「大人も子供もお互いに『安心して』何かしら活動できるっていうことが大事なんでしょうね・・・。」

内村先生「この状況だからこそ改めて、図工の価値が際立ってきているんだと、私も管理職も認識しています。」

〜実は、奇しくもこの時東郷は、都図研ゼミのリモート対応のお手伝いをかけもちしていました。本取材中聞こえてきたのは、今年度を振り返るゼミ生の方の話です。「図工の授業や作品について管理職からの理解が得られず苦しかったけれど都図研ゼミに励まされました・・・」という旨の話がこの取材の端末とは別の端末から聞こえてきました。

 内村先生にもリアルタイムで話しました。

 結局、指導者である私達が安心して指導ができる環境が一番子供たちを安心させ、落ち着いた学習環境を保つ一因になるのだと改めて思ったのでした。〜

内村先生「この様な取材で記事になりますか?」

〜と取材をそろそろ終えようかという東郷に対して尋ねてくれました。それでは、と伺ってみると・・・〜

内村先生「うちの図工室は、とにかく出っ張りが無い図工室なんです。使うものもすぐに見え、絞って提供します。その中で知恵を巡らせて・・・」



〜とお話が続き、実はこの後にかなり図工専科としては有益な取材を行えたのですが、都合上ここで終わらせていただきます。〜



お・ま・け?

〜実は、取材の中でも『異動したて』などの話しがありましたが東郷も令和4年度から異動しました!教室環境の『出っ張りが無い様に』などの話がありましたが、一番東郷が勉強になった取材かも知れません。

 あ、あの〜前任校の様子をこの様にしてきましたが許してもらえるでしょうか?


東郷 拓巳【足立 西新井】

東京都図画工作研究会

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