第2回 「図工室拡大!」
※取材時のトラブルにより、画像は、後日いただいたものを中心に使用しています。
第2回目のリモートによる図工室取材。各校先生方お忙しい中、ありがとうございます。
各校の面白くて楽しい図工室をスマホやタブレット端末の画面のようにニューっと簡単に拡大「zoom in!」できたら楽しいなあ!と思い今回もリポートします。
川村先生とリモート接続した直後、「あら?」と画面が横向きに・・・。こんなトラブルもリモートならではです。川村先生の学校の先生が登場して助けてくださいました。
東郷「まず、図工室の全体の様子を写していただけますか?」
川村先生「はい!実は、事前に写し方を練習してきたのですが、入口から順番に写していきます。」
東郷「はい!(うおっ! 練習!?確かに事前に何を聞くのか?という質問にメールで答えましたがまさかこんなに用意周到だとは!)ありがとうございます!」
こうして、入り口から図工室内にある児童作品のことなどに触れながらとある場所へ。
川村先生「本校の図工室は、ベランダにつながっていてとても日差しが入ってきて心地がいいんです」
東郷「へーっ!ゆったりとして気持ちがいいですね!」
川村先生「図工の活動中に集中することに疲れた子が休憩して良いように、椅子を置いているんです」
東郷「そうなんですね。休憩をして良い!というゆとりが、子供たちも嬉しいのではないでしょうか?」
次は、図工室内に置かれた大量の油粘土の箱のところへ。
川村先生「本校の特徴として、全校児童粘土で遊ぶ事がとても好きなことが挙げられます。題材に取り組んで、早く活動が終わった児童から油粘土で遊んでよいかと尋ねてくるのです。ここには、全校児童分の油粘土が保管されているんです」
東郷「全校児童分ですか!!? これは、この図工室の特色の1つですね!」
並々ならぬ造形活動への意欲が全校児童にあることが伺えました。
川村先生「児童に伝えたいメッセージを図工室内に掲示しているので、見てください。」
図工室の天井に張り巡らされたワイヤーからメッセージボードが吊るされています。
きっと、児童が活動中にふと、自分のタイミングで各所のメッセージボードから個々の納得解を得て図工の時間が進んでいくことが伺えました。
東郷「最後に図工の時間以外の校務のことや日々思うことなどをお伺いできますでしょうか?」
川村先生「校務分掌の仕事は、自分が納得のいくまで取り組んでいきたいと思っています。また、図工の時間での児童の主体的に形や色に関わり楽しむ活動が、日々の生活にまで生かされることを願っています。
本校の児童の実態として、美術館や博物館に出かけ、美術や文化に触れて楽しむということが日常的な子が多いです。そのため図工の授業に対する意欲・関心はとても高いです。
しかし、それが『美術』という限られた中で閉じてしまうのではなく、日々の生活の中でその子その子の美意識といいますかもの見る目を養い成長してほしいと考えています。
以前、学校を去られた音楽の先生が子供たちに『音楽は、生涯にわたってずっと自分のそばにいる大切な友達のようなものです』と伝えているのを聞きました。私も常日頃、図工もそうであって欲しいと願っています。
図工での学びが、日々の生活で生かされる、日常的にそばにあること。『図工や美術は、生涯にわたってずっとそばにいる大切な友達のようなものです』と私も伝え続けたいと思っています。
この他にもコロナ禍での授業時の工夫などが伺えました。やはり1つの机に座る人数を減らして対応するなど、苦慮を強いられていることが伺えました。
今回の取材で私、東郷が最も印象に残った言葉は、「生涯にわたってずっとそばにいる大切な友達のようなものです」というもの。
児童の日々の生活に図工が生かされることを切に願う川村先生の姿勢に頭が下がりました。粘土大好きな児童の様子もきっと川村先生のお力!!
また、児童が納得がいくまで取り組めるように掲示物を工夫されている川村先生自身が物事に粘り強く丁寧に取り組まれていることが伺え、「校務分掌には、自分が納得するまで取り組みたい。」という言葉に集約されていると感じました。図工の授業も実践までそのように研究を進めているのでしょう。
・・・担当、東郷、反省・・・
でも、疲れたらベランダの前で休憩。こういうのいいなあ、と思うのでした。
次回は、11〜12月を予定しています。
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