都図研情報交流会0921
「~共につながろう~都図研情報交流会」 司会:杉山 記録:山崎(16:00~16:45)
9月21日、新宿区立津久戸小学校での理事会後、都図研情報交流会を実施した。事前に理事宛に各地区でのコロナ禍におけるアンケート調査を実施。その後、各地区が抱える課題や悩みなどを集約し、4つのテーマを切り口に、コロナ禍における情報共有の場としての交流会を行ったものである。
◆前半:グループでの交流 ①ハイブリッド型授業について ②タブレットの活用事例等
③コロナ禍の展覧会運営について ④コロナ禍の授業事例(造形遊び等)
※①~④のテーマで、理事各自が参加したいグループに分かれて情報交流を実施。
◆後半:各グループでの交流内容の報告(3分程度で発表)
①ハイブリッド(対面授業とオンライン)型の授業について
図工室図工が禁じられて、教室図工での実践として、タブレット等を活用してお絵かきアプリ、写真を使った題材やコマ撮りアニメなどの題材を行った。休校中の取り組みとして、保護者に材料を取りに来てもらったり、パワーポイントで導入動画を作成したりした学校もある。タブレットでの交流もできるが、やはり活動に限界を感じてもいる。図工室での図工を大事に、それをよりよい形にしていくことが求められる。
②タブレットの活用事例等
パワーポイントなどデフォルトでついている機能でアニメーションを作成したり、活動中に撮った写真を振り返り鑑賞したりしている。校内を巡って題材を子供の視点で探して写真に残すと、それ自体が子供の視点の記録となり教師の見取りの資料ともなる。クラウドから学校だけでなく家庭でも振り返れるよさもある。しかし、ネット環境に容易につながることは常に利点と弊害がある。区によって異なるタブレットの環境、アプリケーション等も多く、教師間で共有できることはまだ限られている現状がある。
③コロナ禍の展覧会運営について
会期の延長や密にならない鑑賞方法の工夫、屋外なども含めた校舎内の展示スペースの活用、受付や一方通行の順路など見直し、保護者と児童が一緒に鑑賞できるようにするためにはどうしたらよいか等、多くの工夫と共に様々な懸念や課題を抱えながら、展覧会運営に取り組んでいる。このグループでもっと共同制作の持ち方のアイデアも共有したかった。しかしながら、例年より会期を長くとり、ゆったりと鑑賞の時間を設けられることはチャンスと捉え、どうにかやってよかったと思えるものを残したい。
④コロナ禍の授業事例
段々と通常通りの図工室での授業ができるようになってきているが、感染症対策として対面の回避、換気の徹底、クラスを二分して図工室とそれ以外の廊下や別教室のスペースを活用するなどしている。造形遊びで、体育館でお互いに距離をとりながら取り組んでみたが、結局子供たちは一緒にやりたがる。その中で、授業前後の手洗いを徹底し、タブレットを活用した相互鑑賞で、活動中の経過をリアルタイムで鑑賞できるようにした。タブレットは使っていくほどに、授業での活用の仕方が進歩していく。使っていかなければ気がつかないので、積極的に活用していければよい。
<司会進行よりまとめ>
関わりがとれない図工授業形態は魅力が半減し、不自由さもあるが、その分タブレットを活用するなどして工夫されている話も聞くことができた。今日のような交流会を大規模ではなかなかできない現状もあるが、そんな時だからこそ、地域の研究会で情報を共有し、若手の先生を育てていく意識をもって、図工の良さを引き継いでいくことを大切にして欲しい。
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